元日本共産党草加市委員長・中嶋つかね公式ブログ

元日本共産党員の中嶋つかねです。 埼玉県草加市在住、76歳、在宅療養中。党の専従生活40年。党文京地区委員長や衆院候補、文京区長候補など歴任。党内民主主義の発展、官僚主義と保守主義の克服のために運動しています。市・県・国政のこと、日本共産党のことなど記します。

草加市議団問題 党中央がフタをした第三の闇

「調査する」「党に戻す」の約束を反故にした党中央。  党機関は、3市議にも草加支部長会議でも「調査結果・内容」は一切報告しませんでした。

 

 

 

1、事実経過(2019年12月5日~2020年6月3日)

2019年12月5日 3市議が「市民共同議員団」を発足させる。
12月〇日 しんぶん赤旗」が報道
12月上旬 ●中井作太郎党書記局次長が草加市日本共産党後援会長に電話連絡。中井氏が「草加の件は、党中央で調査することにしました。時間がかかりますが安心してお待ちください」と伝える。●書記局が任命した調査員が佐藤憲和市議に電話連絡し、「(3人は)離党届が出ていますが、党中央としては日本共産党議員団として捉えています」と。●調査員は同年12月~2020年2月の間、草加に入り20数名とヒアリングを実施。当時病気で入院中であった草加市委員長も12月と1月の2回ヒアリングを受けている。
2020年1月7日 草加3市議、調査員よりヒアリングを受ける。
2月20日 草加市党の草加西支部、新田東支部の有志7名が党本部を訪問。草加3市議を党に戻すように要請。担当者は「3人は必ず党に戻します。安心してください。もう少しお待ちください」と回答。
2月中旬 草加市谷塚支部の有志数名が党本部を訪問。3人の党復帰要望。
3月上旬 調査員より「調査結果と対応方針」が党中央に出される。

この間、草加西、新田東支部谷塚支部等の各党員、3市議に一切連絡なし。

5月上旬 草加西支部委員が佐藤市議に連絡「党との話は進んでいますか」と聞いたところ、佐藤市議は「いえ、何の連絡も話し合いもありません」の回答。
5月上旬 草加西支部委員が荻原県委員長に「どうなっているのでしょうか」と聞いたところ、県委員長は「すみません、すみません」と言うだけだった。
5月27日 荻原県委員長が草加市後援会長宅を訪問。荻原氏は「(3市議の件)党中央が出てきてからおかしくなった」と洩らしていたのこと。(後援会長の証言)
6月3日 荻原県委員長が草加3市議を招集(苗村地区委員長同席)。開口一番「(3人に)党に戻る意思があるかどうかを確かめにきた」。3市議が「党中央が約束した調査の結果はどうなっているのか」「草加市議団問題の総括はどうなったのか」と質問。県委員長は「(総括)そんなことは約束はしていない」と回答。これを巡って紛糾した。(佐藤憲和市議の「6月3日会議録」で証言)
6月下旬 上記会合で佐藤市議が中井作太郎書記局次長との面談を要請。回答がないので佐藤市議が県委員長に督促したところ、荻原氏からメールで「中央としては、会わないとのことです」との回答。

 

 

2、昨年9月25日、中嶋の訴願への回答の場で明らかになったこと
(田邊進党規律委員会責任者、県委員長・地区委員長同席)

 

●「党中央は、3市議が別会派を作った時点で、なぜ、党規律違反として即座に対面して自己批判を求めなかったのか。なぜ9ケ月も経ってから突然規律違反、除籍としたのか」(中嶋)

(回答)「3人の離党が衝動的であり、時間がたてば、(自らの誤りに気が付き)反省をしてくると判断したから時間をおいたのだ」(田邊進氏)

―3人がいかに苦悩してギリギリの決断(離党)を下したかの思いがまったくない。上から目線のまさに官僚的対応である。再三の追及に「ウソも方便」的回答である。

 

●「別会派結成後に、田邊氏、荻原氏、苗村氏は、3市議と直截の面談は行なったのですか」(中嶋)

同席の3人から「面談した」との回答は、最後までありませんでした。

ところが、2020年2月の地区党会議、3月の地区党会議で県委員長は「草加の3市議については、今、党に戻るように話し合い中です」と報告を行っています。話し合いをしてもいないのに党の会議で平然と虚偽報告がされていたのです。

 

●「草加市議団調査報告」は党中央に提出され関係部門で集団的に検討をしていた。草加支部有志、3市議には報告もせず問い合せも黙殺した。

 

●9月25日の回答で田邊進氏は「我々は3市議についての報告も検討をした。しかし、別会派結成への反省もなく復党の意思もなかったので、(3市議の処遇で)同一意見であった県委員会にすべてを一任したのだ」と中嶋に断言した。

なぜ離党したのか、なぜ別会派結成に至ったのかは一切検証せず、ただただ「反省して頭を下げて来るのを待っていた」だけの対応であった。党規約の精神とはかけ離れた党機関の「冷酷」な対応は全党を挙げて糾弾しなければならない事である。田邊氏のこの回答は、中井作太郎氏の「総括はしない」の回答と見事に符合するのである。

 

●「(草加市議団問題での)報告は、党中央、関係部門で集団的検討を行った」と県委員会文書に明記されている。

 

 

3、中嶋束の要求

●党中央―党機関の「草加市議団問題調査」での「二枚舌」対応を批判する。直ちにこの対応を改めること。


●「草加市議団問題」での「調査報告・対応方針」の全文を開示せよ。党規約第44条に照らして総括を進めること。

 

草加3市議と党中央が直接面談、除籍を撤回し、草加での世代継承の事業を中断させずに発展させること。

草加市議団問題 党中央がフタをした第二の闇とは

 

草加市議団問題 党中央がフタをした第二の闇

党機関による藤家議員辞職届の提出拒否

3市議が離党を決意した直接の要因はこれだ

 

1、2019年11月18日~12月5日 

      この18日間に何が起きたのか

11月18日大里市議、党本部訪問 セクハラ被害者を党規約で処分は不当、撤回しなければ「日本共産党が2次被害を拡大していると訴える」とも。(対応した中央部局が「あなたが正しい。撤回する」と回答。大里市議、草加市議団に「団は私を(2次被害から)守れ」「藤家を私と同席させないように動きを管理せよ」と強く迫る。

11月中下旬地区常任委員会 「ジェンダー平等の社会的基準への理解がなく、「大里市議にも問題があると判断したことは間違いであった」として党規約上の処分を遡及して撤回。大里市議に陳謝する。

11月26日党規律委員会正副責任者、県委員長・常任委員、草加3市議の「合同会議」開催。4時間半超(音声記録あり)。
① 大里市議の議員としての問題点(5年にわたる不適切行為。議員になってからのパワハラ行為等)をここで初めて党中央が認識。党機関として同市議に対する批判と教育を行うことを確認。
➁藤家市議の議員辞職届は11月29日迄に提出を確認。冬の期末手当の「満額支給」はさせないで合意
③ ➂3市議の主張「2市議議員辞職。辞職理由公表」と党中央の主張「2市議辞職はあり得ない」「辞職理由は社会的道義に反する行為とする」は平行線で終わった。●党市議団は大里市議の党本部訪問の事実をこの会議で党規律委員会から初めて聞かされて大里市議の強硬発言の背景を認識した。

11月29日藤家市議議員辞職届提出されず。藤家市議議員辞職を確認する緊急地区委員会総会の開催は突然「中止」された。佐藤憲和市議が辞職届の未提出を議会事務局に確認後、荻原県委員長に「督促」の電話をかけたところ以下のやりとりとなった。
① 県委員長「転居の金がないと藤家が県に相談に来ている。期末手当満額支給できないか。市議団の積立金を回せないか」と。
➁佐藤憲和市議「29日までの議員辞職届提出は3者会合で党機関が約束したこと。約束通り提出を」。結局議員辞職届は提出されず満額支給となった。
➂県委員長「藤家市議の辞職理由は党中央の言う通り『社会的道義に反する行為のため』とせよ。そうしなければ辞職届は出させない」(党規律委員会見解)※この件で県委員長は党中央に「辞職理由をセクハラ行為のためとはできないかと党規律委員会に打診したが、党中央は認めなかった」
➃佐藤憲和市議「辞職届を出させないということは、藤家市議に任期満了迄市議をやらせよということなのか」
④ 県委員長「そうだ」


11月下旬 党機関は草加3市議に、★約束の藤家市議の辞職届を提出させず、26日の合意はないことを持ち出して提出を拒否し、同市議への冬の一時金を満額支給させた。更に、★辞職理由開示で党中央の見解に従うことを強要して、辞職届の提出をも拒否。★党機関はその上、セクハラ市議、不適切行為を5年間も続け,且つパワハラ行為の市議―2市議を擁して団活動を継続せよとまで強要した。
3市議は、党機関のこの間の対応を検討した結果、市議団の実情を何ら考慮しない党機関のあまりにも官僚的な指導では、団としては活動できないと判断し、離党を決意。


12月2日 草加3市議は地区委員会に離党届を郵送で提出。同日、県の書記長、常任委員の2名が市役所控室に到来、在室していた斎藤市議に「離党届は受理しない。離党の翻意を」と話したが同市議は「すでに離党届を提出した」として翻意せず。


12月5日 草加3市議が午前9時「市民共同市議団」の結成届を提出。
大里市議からの急報をうけて県委員長・苗村副委員長が市役所党控室に到来。
大里市議、地区委員長と連絡をとり「団長大里市議団員藤家市議」で「日本共産党草加市議団」の会派届行う。セクハラの加害者と被害者で会派結成。
県委員長が病休のはずの藤家市議を呼び出す。同市議の議員辞職届提出により、「党市議団」は数時間で消滅。

注:この間の経過は、党機関によって一切開示されていません。闇の中です。

 

2、草加3市議が離党届を出さざるを得なく

  なったのはなぜか
草加市党の全党員の疑問に応えます

① 党機関が3市議との約束―藤家市議の議員辞職届を拒否した。

➁党機関がセクハラ元市議に冬のボーナスを満額支給させた。維新議員には満額支給するなと言いながら自党のセクハラ市議には「満額支給」させた。共産党はヒドイの声が上がっています

➂党機関がセクハラ市議を任期満了まで活動させることを強要した。

➃同じく不適切行為・パワハラの女性市議も一緒に活動せよと強要した。

⑤党機関がセクハラの加害者と被害者を同一会派に。最後まで「2市議を辞職させずに党内処理をせよ」を貫徹しようとした。

⑥12月市議会発言準備―問題2市議の扱いはどうするのか一党市議団が何回も問合
せをしたが地区委も県委もなんの回答もないまま議会開会日を迎える。
  
党機関の対応に耐えかねて、悩みぬいた結果、3市議は「官僚的対応批判」を明記して離党を決意しました。

 

3、党規律委員会―田邊進氏、党埼玉県委員長―荻原初男氏が語る「3市議離党理由の作り話」-そのでたらめぶりを告発する。
●昨年9月25日、訴願文書への回答で中嶋宅を訪れた党規律委員会責任者の田邊氏は、私の前で草加3市議の離党について「彼らは党の大里市議に対する方針に反対し、党内での努力を放棄し、衝動的に党を飛び出し、別会派結成という党 破壊行為を行った」と。また「大里市議は入党して一年足らずで、長く住んでいた越谷市から何のつながりもない草加に転居してきた」と付け加えた。
●党埼玉県委員長の荻原初男氏は、佐藤憲和市議の公式ブログ(9月23日)後に党内限定で公表した文書で「大里市議を(団から)追い出すことに失敗した3市議は衝動的に離党して、別会派結成という党破壊行為に走った」と述べている。

 

党機関の「つくり話」―3つのウソ
① 3市議離党の最大の理由は、「不適切関係の党内処理・隠ぺい」とともに直接的理由が藤家市議議員辞職届拒否で示した党機関の何重もの「官僚的対応」にあることをいっさい明らかにしていないことにある。肝心要(かなめ)のところは「黙ってやりすごせ」というわけです。

「大里市議云々」は、3市議の離党の理由を「不純且つ低レベル」なものに貶める印象操作」という実に姑息極まる手法である。大里市議は、そもそも日本共産党の党規約第5条(1)に照らして、また当選以来の議員活動におけるパワハラ行為によって「日本共産党議員」足り得ないと判断されて当然の議員である。党機関自身が辞職させるべきである。

➂党機関が大里市議の略歴や、団指導部の努力などを何も知らないことを露呈。

大里市議は候補者選考時で党歴4年、准地区委員、青年支部支部長でした。田邊進氏に訂正を求めたが未だに回答せず。党草加市議団の新人議員援助体制は県下でも抜群の内容。大里市議を含めた2人の新人議員にも特別のシフトで対応してきました。他地区の青年市議から「活動は草加市議団で」の声も上がる程です。

 

4、昨年秋、3回の草加支部長会議の質のな

  かで明らかになったのは。
―荻原県委員長の発言は「ウソ」のオンパレード(安倍前首相と同じ)

〇両市議が離党を表明。党機関は誰も会いに行かず翻意を訴えなかった。

●斎藤雄二市議―11月29日、藤家市議議員辞職届未提出で緊急地区委員会総会が流会になった場で、同市議が「党機関は届け提出の約束を守らなかった。期末手当も満額支給。これではもう離党するしか道はない」と地区委員長に明らかにした。
●佐藤憲和市議一11月中旬、急に寡黙になり何を聞いても口を閉ざした息子から、ようやく「離党」を聞き出した父親が県事務所に赴き、それを県委員長に伝えた。

 

すぐに離党するなと話したーウソ話

草加支部長会議でー県委員長は「お父さんから離党の意向を聞いて、すぐに佐藤市議に連絡をとり県事務所に来てもらって説得したが、彼は翻意しなかった」と発言。

〇佐藤市議に確認をしたところ「そんな事実はありません」とすぐに否認の回答。

〇県委員長にこの件の問い合わせをしたが未だに回答がありません。  

 

そんな約束はしていないーウソ話

「(26日の3者会合で)藤家市議辞職届の29日提出は約束していない。なぜなら、その会合には地区委員会の代表は誰も出ていなかったから。責任者不在での約束はあり得ない」(県委員長発言)  
〇超重要な会合に地区委員会を同席させなかった自らの責任は棚上げにして、あったことをなかった事にして追及から逃れようとする許されざる発言。

 

藤家辞職届、満額支給が離党の理由ではないーウソ話

「3人の離党理由はそれではない。それならなぜ、大里市議も含めた別会派をつくらなかったのか。話が合わないではないか」(県委員長発言)。離党理由に藤家問題を認めると「大里市議を追い出すことに失敗して党を飛び出した」の筋書きが狂うから思わず口に出た発言である。(事情を知っている)会場にいた党員からは「唖然とした」の声あり。

 

「まさか別会派を結成するとは全く考えてなかったからしょうがないこと」(県委
員長) 
共産党市議団の結成を追求されて周章狼狽(しゅうしゅうろうばい)

昨年11月15日、中嶋束を除籍するための「協議」の場でのこと。昨年12月5日の市議会開会日に、地区委員長の指導で「大里市議団長、藤家市議団員」で「日本共産党市議団」の「会派届」が提出されたことについて、中嶋が「不適切行為の当事者同士が同一会派結成とはどういうことか。2市議は党内処理で議員活動継続ではないか」と追及したところ上記の回答がありました。官僚的対応の連続での3市議の苦悩を一切顧慮せず「機関に従う」と思い込んでいた県委員長の「衝撃」「周章狼狽」ぶりを目の当たりにしました。

 

 ●佐藤市議らとの直接対峙を避けつづけ、「3市議の話を聞きたい」を一貫して頑なに拒否し続け「除籍」を強行した荻原初男県委員長の「指導責任」は、誠に重大です。


●自分は表にでないで県委員長を全面的に支援、「除籍」を督促した党中央委員会、党規律委員会、党書記局次長も厳しく問われています。

シリーズ草加3市議除籍の第一の「闇」「不適切関係」の真相、党規律委員会の大きな過ち

1、 「女性市議にも問題がある」は正しい
「合意の存在」や「不倫の疑惑」が極めて濃厚は根拠ある見解
党規約で処分、調査のための権利制限は当然の決定である。
その4つの根拠

 

① 被害女性市議の報告書(経緯)での記載内容は
・両市議の「不適切行為」(身体接触)は、2014年から2019年9月に「男性市議からセクハラ行為をうけた」と女性市議が、市議団長に告白するまで中断期間を入れて足掛け5年の関係が記載されている。「身体接触」のリアルな内容が5回にわたりに掲載、各回の末尾には、なぜか必ず「本番はしなかった」「男性市議宅には泊まらなかった」の記述がある。


➁加害男性市議、事情聴取記録では「合意の存在」は濃厚
・加害者とされる男性議員の供述書では「女性議員から誘われることもあった」「
女性議員からキスされることもあった」「イヤだと言われることがあったが最後は(キス)に応じてくる」「女性市議に(男性市議)の膝にのってもらい下半身などを触った」などの証言が次々に記載されている。しかし、事情聴取記録は、党機関により一切無視された。
 
➂党機関に無視された市議団長報告―被害女性市議の言動の変遷
・「男性市議からセクハラ行為を受けたとなると男性市議は議員辞職です」(市議団長)と伝えると「えっホントですか。(男性市議は)第2子が生まれたばかりです。議員辞めるなら私が辞めます」(女性市議)13日団長報告記録より。
・「男性市議からセクハラで暴行された」との日時が8月25日→9月4日に変更(25日の密会場所が党支部センターだったことを知られたくなかったからである)
・9月中旬、2回目事情聴取(団長・県常任立ち合い)で被害女性市議は「私ヤバイのですか、弁護士と相談する必要がありますか」と聞いてきた(団長証言)。その後同市議は「(セクハラ行為の)私は被害者。私は100%被害者です」と盛んに強調しはじめた。

 

➃加害男性は、なぜ「青天の霹靂」と話したのか
・女性市議が団長に2人の「身体接触行為」を「セクハラ行為・暴行をうけた」と「告白した」と聞いて男性市議は『青天の霹靂だった』と証言(本年8月)。そう思った理由については「女性市議が作成した一般質問に意見を述べたら、9月10日に同市議から『あなたは私の質問に介入し過ぎる』と激高してなじられた」ので、女性市議が団長と話しをしていると聞いて「てっきり一般質問のことだと思っていた」と。それが団長に話した内容が2人の間での「不適切行為」のことで予測と全然違っていたので非常に驚いた・・」(男性市議談)と語っている。

① ~④を総合すれば、女性市議の「告白」は、初めて男性市議から行為中に「叩か
れ蹴られた」(男性市議が酔っていて記憶にない―事情聴取)ことで逆上し、思わず「セクハラを受けた」と口走ったために2人で続けてきた長期間の「不適切行為」が露呈し、引っ込みがつかなくなってしまったのが事の真相と言わざるを得ない。

 


2、党規律委員会見解――党規律委員会が犯した「4つの大きな過ち」

① 党中央が「強制わいせつ」と断定―政党が、共産党が被害認定できるのか。
市議団は、セクハラ・性暴力行為の正確な認定は、本人の「供述」だけでは困難、第三者の証言も必要であり、その点では被害者が加害者を訴えて損害賠償を求める司法判断が妥当と主張した。しかし、党中央は、女性市議の「言い分」だけで男性市議の行為は「強制わいせつ」であり、男性市議―加害者、女性市議―被害者と断定した(党規律委員会意見参照)。両者の関係も市議団としては確認もしていないにもかかわらず女性市議は男性市議を「自分の教育係と思ってきた」とし、そこから「企業でいえば上司だ」と断定、両者の関係を無理に「支配と被支配」の関係に描いている。さらに、男性市議の妻が妊娠出産で実家に在宅に言っている間に(第一子、第二子の時も)、誘い合って酒食し、そのたびに「身体接触」を交わしているにも関わらず「不倫行為と言える行為があったかといえばそうではない」「(中略)処分の対象となる行為があったとはいえない」これまた断定をしている。中間機関が、提出した根拠をことごとく否定しているのである。
  
➁党中央が可能ならばと「党内処理」を提案ーこれは「隠ぺい工作」そのものだ
 党規律委員会意見は「(女性市議が)藤家市議の処分について党内処理でよしと了解をすれば、それで決着とできるのではないか」と言い切っている。そして、この決着の為に「妻が二人を訴えるということはさけられないのか」とまで中間機関に対応を求めているのである。昨年秋の草加支部長会議で、荻原県委員長は、藤家夫人を一昨年に2度に渡り訪問、陳謝と同時に、夫人に対して「(この件)2人の子供さんに悪影響があります」と訴えを思いとどまるよう説得を行ったと明言をしている。
 昨年9月23日除籍を強行された佐藤憲和市議が公式ブログで党中央が「隠ぺい工作」を図ったと指摘しているのは、まさに「その通り」である。

 

➂「2次被害防止」を口実に「大里市議守れ」の誤まった指示を中間機関に出す。
党規律委員会意見は本文中で「(中略)大里氏に2次被害が及ぶ可能性もある」「大里市議への2次被害の心配がある」「(中略)マスコミが騒ぎたてる可能性があり、藤家市議が行ったセクハラの相手を特定できないように徹底する必要がある。」と「2次被害防止」を強調している。これは、2市議辞職ではなく、最悪でも「1議席辞職」に留めるための党中央の最強の「合理化論」「正当化論」である。これによって中間機関は「一転」して、「大里市議は被害者」「大里市議を2次被害から守れ」を草加市党に徹底することに「転換」をしたのです。これにより9月の草加市長会議の報告内容と10月末の同支部長会議は、180度転換することになった。その後草加市議団問題は一切草加市党に何ら開示されることなく、本年8月28日の市委員会で突然地区委員会から「草加3市議除籍」の決定が通知されたのである。

 

➃被害女性市議は、日本共産党議員の資格なしで即刻辞職させるべきであった。
「見解」には女性市議は「一線(性交渉)を越えなければよしとする考えの持ち主」「もっと早くから訴えていればこんなことにはならなかった」と明記されています。「もっと早く」についていえば、市議候補にあげられた時点でも女性市議から「セクハラを受けている」との訴えは一切なかった。同市議は「党に隠れて」男性市議との「不適切な関係(身体接触)を続けていたわけです。党規約第5条1項(党員の権利と義務)「市民道徳と社会的道義を守り、社会に対する責任を果たす」に何の自覚もない党員、これが党の顔たる議員でありえるのでしょうか。
この時点で、女性市議が「教育と批判」の対象では到底あり得ません。女性市議は
この間の草加支部長会議で党員から「あなたが酒食を共にした2人の妻子持ちの男性、その家庭が離婚をしている。あなたは2人の女性を不幸にした。共産党議員としてのモラルはどうなっているのか」と問われています。この問いに同市議は「一つは私がセクハラで訴えたから(離婚になった)です。もう一つの家庭はもともと壊れていたんです」と回答、事情を知る党員は、ただ「唖然」とするばかりでした。

 
3、党規律委員会の誤りは、党規約遵守より「政治判断」の優先にある
草加3市議の証言によれば、党規律委員会意見を聞く会議(昨年10月22日)で荻原県委員長は、「野党共闘の時に共産市議2名辞職ではマスコミの影響が大きすぎる」「議員辞職はなしとせよ。2名辞職はありえない」「(辞職なし)この件は党3役の意向である」と述べたとの事である。党規律委員会意見には「議員辞職により懸念される点は、次の2点。(中略)➁政治的な影響力、党を守るという判断。埼玉だけでは済まない問題である。(別紙)」とある。文中の(別紙)について、佐藤憲和市議は「(別紙は)すぐに回収されたが全国の地方議員・議員団の不祥事一覧表だったと記憶している」と証言をしている。県委員長発言と(別紙)の存在は、党中央として不祥事の相次ぐ発生について「懸念」をもっていたことの証明ともいえる。「党を守る」という口実のもとに、草加市議団内の不祥事を党規約の基づいて処理する事よりも表面化を懸念して、その動かぬ根拠の全面否定を決断したのである。党規律員会意見は、その証拠である。

 

草加3市議の主張は、党への信頼を回復する道理ある主張
・党に隠れての「不適切行為」は、1日や1回ではなく足掛5年間も継続
・両市議の議員辞職を。議員・公人である以上「辞職理由」の開示は当然
・党を守るの美名で「真相に蓋」をして議員活動継続は「党破壊の道」

●党規律委員会責任者、県委員長・地区委員長による草加3市議と不適切行為2市議への直接の事情聴取は一度もなかった。

●司法の判断を仰がず、セクハラ・性暴力問題の専門家との協議もなく、党中央員会が勝手に「被害認定」を行った。

●「女性市議にも問題があった」をジェンダー平等の社会的基準」に反し、「党が2次被害の加害者となれ」との主張と意図的に歪曲して真相解明に蓋をした党機関。

シリーズ草加市議団問題 ②草加市議団問題の3つの闇

党機関が決してふれない草加市議団問題3つの闇


第1の闇:「2市議の不適切行為」の真相にフタ、特異な政治判断 
第2の闇:藤家議員辞職届は出させないーー「言っていない」
第3の闇:中井作太郎党書記局長の「調査します」は、無かった事に

 

 

はじめに
 昨年12月初旬の「しんぶん赤旗」記事、共産党3市議が別会派結成の報道には、本当に衝撃を受けました。当時、日本共産党草加市委員長だった私は、病院に入院中でした。昨年5月10日定期健診で訪れた病院で倒れ、集中治療室に。一命をとりとめたものの、医師団から治療不能を宣告され、「急性期対応」の病院のため、早期退院を迫られていた時でした。


病床で党中央書記局派遣の調査員から事情聴取を受ける
 昨年12月中旬、「草加市議団問題でお聞きしたい」と党中央委員会書記局の指示ということで調査員A氏と埼玉県委員会の常任委員が来室。女性新人議員について、候補者選考時、候補者活動、議員活動について聞かれました。また、同市議、党草加市議団に対する市委員会、地区委員会の対応についても聞かれました。

 私は、かなり率直に意見を述べました。この事情聴取は1回では終わらず翌年の1月上旬に2回目が行われました。私は、2回の事情聴取から、党機関が「草加市議団問題」で3市議に寄り添った「調査結果(含む対応)」が出てくることを期待しました。

 

退院・在宅療養へ
 重度心不全で、強心剤と血管拡張薬の24時間「点滴」なしには生きられない体になり、エレベータのある集合住宅へ転居。落ち付いた頃に、病床にあっても政治社会に関わっていきたいと休刊中の共産党地域政治新聞「明るい草加」の一面(国政版)記事作成(月2回)を申し出て、活動を開始しました。

 

おかしいぞ。どうなっているのだー党中央書記局の「調査結果」は!?
 ところが、自分も病床で2回も事情聴取されたのに、党書記局の「調査結果」について、何の連絡もありません。調査員のAさんに問い合わせたら「報告は済んでいます」とのこと、「えっ」と思いました。佐藤憲和市議に連絡したら「(党中央からは)何もありません」と。おかしいぞ、何かあるぞの疑念が・・・。

 

草加市議団問題の資料(全51頁)を入手
 一ケ月間に渡り病床で記録・音声データの精査、取材、調査活動を行いました。「私は被害者」と女性市議が支部・後援会・団体の役員を訪問している事を知りました。同市議の言動を「2次被害防止」無視、党規約違反に問わない党機関に疑問。

 

党機関の対応に問題ありー党中央に訴願文書計8回提出
訴願文書は、草加地区委員、地区・県宛てに毎回周知済
 私は、党中央委員会に訴願文書を計8回も提出しました。文書回答を求めましたが、党中央委員会から文書での回答は一回もなし。党規律委員会の田邊進責任者が口頭で回答1回、党埼玉県委員会の荻原初男県委員長が口頭で回答3回(内2回は地区委員長同席)のみ。

 

これら党内議論によって3つの闇が浮き彫りに

次回以降、3つの闇を解明していきます

シリーズ草加市議団問題 ①日本共産党は官僚主義の克服が不可欠

次の選挙で政権交代実現のためにも官僚主義の克服は日本共産党躍進にとって不可欠だ


草加市議団問題で党中央・党機関により「除籍」で党外に排除された党員は
佐藤憲和、斎藤雄二市議は党綱領に確信もち、生涯を「日本共産党員として生き抜く」と決意して大活躍中だった青年市議
石田恵子市議は、障がい者運動に半生をささげ、「党の要請」を受けて65歳で立候補決意・当選、草加の福祉を担う女性市議
・私、草加市委員長の中嶋束は、党綱領と規約に不動の確信もち、専従生活40年、党歴56年。青年市議支援・市党で活動中に倒れ療養中。除籍されても病床で幹部会決定の2つの訴えに応えて活動中。

 

★「党員としての生き方」の勝手な否定、強奪はゆるさない。
草加3市議と草加市委員長を「党外」に排除した党中央委員会は、党規約第11条を「党機関方針への批判者・反対者」を排除する道具として運用している。

 

★党草加市議団への党機関の指導の誤り、「党規約違反」を告発
草加市議団問題での党中央・党機関指導の「3つの誤り」
・党中央・党機関がフタをして回答を拒否している「3つの闇」
・党規約第11条を「党機関方針への批判、反対者」の排除に運用
・「機関決定」に際して党規約第15条「党内民主主義」を徹底して無視

 

★直接対峙してきた前草加市委員長が重要記録を開示し証言

 

これらはブログのシリーズで徹底究明していきます。

 


・党中央委員会の中井作太郎筆頭書記局次長
・党中央委員会の田邊進規律委員会責任者
・党埼玉県員会の荻原初男県委員長
・党埼玉東部南地区委員会の上村聡前地区委員長苗村京子地区委員長(元三郷市議)
 上記の4責任者(5氏)をはじめとする党幹部は、党規約44条に基づき草加市議団問題での党機関の指導援助について「誤りはない」「総括はしない発言」を撤回し、「なぜ3市議が離党に追い込まれたのか」「別会派結成をせざるを得なかったのか」について草加3市議と直接の面談を至急行うべきです。自らの指導内容を自己分析し、「党規約」よりも「政治判断」を優先させたことを反省し、3市議の「除籍撤回」「復党」「名誉回復」へ、直ちに協議を行うべきです。


私はこれからも総選挙躍進、官僚主義の克服へ全力をあげます。

 

日本共産党の党内民主主義の発展、官僚主義と保守主義の克服のために運動しています

私は、中嶋つかねと申します。

 

東京都の日本共産党文京地区委員長や衆議院東京2区候補(4回)、文京区長候補など、日本共産党の専従生活40年。現役引退後、住んでいる草加市日本共産党草加市委員長を務めてきました。長年日本共産党の綱領と規約に不動の確信をもって元気に活動してきました。

2019年に、日本共産党草加市議団の問題が起きました。私は、党機関の対応の誤りを自己批判して、除籍された市議3人に心からの「復党」の呼びかけをすべきと主張してきました。ところが、党は、市委員長である私を2020年11月17日に除籍(党外に排除)しました。

 

ありえないことはなぜ起きたのか。

●党中央内に発生した「官僚主義保守主義」の打破は急務。

●党の官僚主義との闘いの歴史、いま、生かされるべき教訓はなにか。

宮本顕治が警鐘を鳴らした「指導」とはなにか。(第11回党大会 中央委員会報告)

党は指導と援助の「原点」に立ち返るべき!

 

党内民主主義の発展、官僚主義保守主義の克服のために運動します。