元日本共産党草加市委員長・中嶋つかね公式ブログ

元日本共産党員の中嶋つかねです。 埼玉県草加市在住、76歳、在宅療養中。党の専従生活40年。党文京地区委員長や衆院候補、文京区長候補など歴任。党内民主主義の発展、官僚主義と保守主義の克服のために運動しています。市・県・国政のこと、日本共産党のことなど記します。

シリーズ草加3市議除籍の第一の「闇」「不適切関係」の真相、党規律委員会の大きな過ち

1、 「女性市議にも問題がある」は正しい
「合意の存在」や「不倫の疑惑」が極めて濃厚は根拠ある見解
党規約で処分、調査のための権利制限は当然の決定である。
その4つの根拠

 

① 被害女性市議の報告書(経緯)での記載内容は
・両市議の「不適切行為」(身体接触)は、2014年から2019年9月に「男性市議からセクハラ行為をうけた」と女性市議が、市議団長に告白するまで中断期間を入れて足掛け5年の関係が記載されている。「身体接触」のリアルな内容が5回にわたりに掲載、各回の末尾には、なぜか必ず「本番はしなかった」「男性市議宅には泊まらなかった」の記述がある。


➁加害男性市議、事情聴取記録では「合意の存在」は濃厚
・加害者とされる男性議員の供述書では「女性議員から誘われることもあった」「
女性議員からキスされることもあった」「イヤだと言われることがあったが最後は(キス)に応じてくる」「女性市議に(男性市議)の膝にのってもらい下半身などを触った」などの証言が次々に記載されている。しかし、事情聴取記録は、党機関により一切無視された。
 
➂党機関に無視された市議団長報告―被害女性市議の言動の変遷
・「男性市議からセクハラ行為を受けたとなると男性市議は議員辞職です」(市議団長)と伝えると「えっホントですか。(男性市議は)第2子が生まれたばかりです。議員辞めるなら私が辞めます」(女性市議)13日団長報告記録より。
・「男性市議からセクハラで暴行された」との日時が8月25日→9月4日に変更(25日の密会場所が党支部センターだったことを知られたくなかったからである)
・9月中旬、2回目事情聴取(団長・県常任立ち合い)で被害女性市議は「私ヤバイのですか、弁護士と相談する必要がありますか」と聞いてきた(団長証言)。その後同市議は「(セクハラ行為の)私は被害者。私は100%被害者です」と盛んに強調しはじめた。

 

➃加害男性は、なぜ「青天の霹靂」と話したのか
・女性市議が団長に2人の「身体接触行為」を「セクハラ行為・暴行をうけた」と「告白した」と聞いて男性市議は『青天の霹靂だった』と証言(本年8月)。そう思った理由については「女性市議が作成した一般質問に意見を述べたら、9月10日に同市議から『あなたは私の質問に介入し過ぎる』と激高してなじられた」ので、女性市議が団長と話しをしていると聞いて「てっきり一般質問のことだと思っていた」と。それが団長に話した内容が2人の間での「不適切行為」のことで予測と全然違っていたので非常に驚いた・・」(男性市議談)と語っている。

① ~④を総合すれば、女性市議の「告白」は、初めて男性市議から行為中に「叩か
れ蹴られた」(男性市議が酔っていて記憶にない―事情聴取)ことで逆上し、思わず「セクハラを受けた」と口走ったために2人で続けてきた長期間の「不適切行為」が露呈し、引っ込みがつかなくなってしまったのが事の真相と言わざるを得ない。

 


2、党規律委員会見解――党規律委員会が犯した「4つの大きな過ち」

① 党中央が「強制わいせつ」と断定―政党が、共産党が被害認定できるのか。
市議団は、セクハラ・性暴力行為の正確な認定は、本人の「供述」だけでは困難、第三者の証言も必要であり、その点では被害者が加害者を訴えて損害賠償を求める司法判断が妥当と主張した。しかし、党中央は、女性市議の「言い分」だけで男性市議の行為は「強制わいせつ」であり、男性市議―加害者、女性市議―被害者と断定した(党規律委員会意見参照)。両者の関係も市議団としては確認もしていないにもかかわらず女性市議は男性市議を「自分の教育係と思ってきた」とし、そこから「企業でいえば上司だ」と断定、両者の関係を無理に「支配と被支配」の関係に描いている。さらに、男性市議の妻が妊娠出産で実家に在宅に言っている間に(第一子、第二子の時も)、誘い合って酒食し、そのたびに「身体接触」を交わしているにも関わらず「不倫行為と言える行為があったかといえばそうではない」「(中略)処分の対象となる行為があったとはいえない」これまた断定をしている。中間機関が、提出した根拠をことごとく否定しているのである。
  
➁党中央が可能ならばと「党内処理」を提案ーこれは「隠ぺい工作」そのものだ
 党規律委員会意見は「(女性市議が)藤家市議の処分について党内処理でよしと了解をすれば、それで決着とできるのではないか」と言い切っている。そして、この決着の為に「妻が二人を訴えるということはさけられないのか」とまで中間機関に対応を求めているのである。昨年秋の草加支部長会議で、荻原県委員長は、藤家夫人を一昨年に2度に渡り訪問、陳謝と同時に、夫人に対して「(この件)2人の子供さんに悪影響があります」と訴えを思いとどまるよう説得を行ったと明言をしている。
 昨年9月23日除籍を強行された佐藤憲和市議が公式ブログで党中央が「隠ぺい工作」を図ったと指摘しているのは、まさに「その通り」である。

 

➂「2次被害防止」を口実に「大里市議守れ」の誤まった指示を中間機関に出す。
党規律委員会意見は本文中で「(中略)大里氏に2次被害が及ぶ可能性もある」「大里市議への2次被害の心配がある」「(中略)マスコミが騒ぎたてる可能性があり、藤家市議が行ったセクハラの相手を特定できないように徹底する必要がある。」と「2次被害防止」を強調している。これは、2市議辞職ではなく、最悪でも「1議席辞職」に留めるための党中央の最強の「合理化論」「正当化論」である。これによって中間機関は「一転」して、「大里市議は被害者」「大里市議を2次被害から守れ」を草加市党に徹底することに「転換」をしたのです。これにより9月の草加市長会議の報告内容と10月末の同支部長会議は、180度転換することになった。その後草加市議団問題は一切草加市党に何ら開示されることなく、本年8月28日の市委員会で突然地区委員会から「草加3市議除籍」の決定が通知されたのである。

 

➃被害女性市議は、日本共産党議員の資格なしで即刻辞職させるべきであった。
「見解」には女性市議は「一線(性交渉)を越えなければよしとする考えの持ち主」「もっと早くから訴えていればこんなことにはならなかった」と明記されています。「もっと早く」についていえば、市議候補にあげられた時点でも女性市議から「セクハラを受けている」との訴えは一切なかった。同市議は「党に隠れて」男性市議との「不適切な関係(身体接触)を続けていたわけです。党規約第5条1項(党員の権利と義務)「市民道徳と社会的道義を守り、社会に対する責任を果たす」に何の自覚もない党員、これが党の顔たる議員でありえるのでしょうか。
この時点で、女性市議が「教育と批判」の対象では到底あり得ません。女性市議は
この間の草加支部長会議で党員から「あなたが酒食を共にした2人の妻子持ちの男性、その家庭が離婚をしている。あなたは2人の女性を不幸にした。共産党議員としてのモラルはどうなっているのか」と問われています。この問いに同市議は「一つは私がセクハラで訴えたから(離婚になった)です。もう一つの家庭はもともと壊れていたんです」と回答、事情を知る党員は、ただ「唖然」とするばかりでした。

 
3、党規律委員会の誤りは、党規約遵守より「政治判断」の優先にある
草加3市議の証言によれば、党規律委員会意見を聞く会議(昨年10月22日)で荻原県委員長は、「野党共闘の時に共産市議2名辞職ではマスコミの影響が大きすぎる」「議員辞職はなしとせよ。2名辞職はありえない」「(辞職なし)この件は党3役の意向である」と述べたとの事である。党規律委員会意見には「議員辞職により懸念される点は、次の2点。(中略)➁政治的な影響力、党を守るという判断。埼玉だけでは済まない問題である。(別紙)」とある。文中の(別紙)について、佐藤憲和市議は「(別紙は)すぐに回収されたが全国の地方議員・議員団の不祥事一覧表だったと記憶している」と証言をしている。県委員長発言と(別紙)の存在は、党中央として不祥事の相次ぐ発生について「懸念」をもっていたことの証明ともいえる。「党を守る」という口実のもとに、草加市議団内の不祥事を党規約の基づいて処理する事よりも表面化を懸念して、その動かぬ根拠の全面否定を決断したのである。党規律員会意見は、その証拠である。

 

草加3市議の主張は、党への信頼を回復する道理ある主張
・党に隠れての「不適切行為」は、1日や1回ではなく足掛5年間も継続
・両市議の議員辞職を。議員・公人である以上「辞職理由」の開示は当然
・党を守るの美名で「真相に蓋」をして議員活動継続は「党破壊の道」

●党規律委員会責任者、県委員長・地区委員長による草加3市議と不適切行為2市議への直接の事情聴取は一度もなかった。

●司法の判断を仰がず、セクハラ・性暴力問題の専門家との協議もなく、党中央員会が勝手に「被害認定」を行った。

●「女性市議にも問題があった」をジェンダー平等の社会的基準」に反し、「党が2次被害の加害者となれ」との主張と意図的に歪曲して真相解明に蓋をした党機関。