元日本共産党草加市委員長・中嶋つかね公式ブログ

元日本共産党員の中嶋つかねです。 埼玉県草加市在住、76歳、在宅療養中。党の専従生活40年。党文京地区委員長や衆院候補、文京区長候補など歴任。党内民主主義の発展、官僚主義と保守主義の克服のために運動しています。市・県・国政のこと、日本共産党のことなど記します。

シリーズ日本共産党規約を深堀する ➃日常の党活動の中で「民主集中制」をどう貫くか

党活動活性化の要として全党に提起されたこと

 

1990年の第19回党大会決定では、官僚主義的傾向の克服―しゃくし定規的・機械的であってはならない」を強くよびかけている。

 

●2つの強調点

第19回党大会決議は、第4章「90年代の情勢を切り開く党活動の諸課題」で「党の活性化のためには、党の政治的理論的活性化をはかる思想建設とともに、民主集中制の組織原則を党生活のすみずみに正しく確立するための努力を、とりわけ重視すべきであると述べて特に2つの点を強調している。

①重要な分散主義とのたたかい

②しゃくし定規、機械的官僚的傾向の克服

大会決議は、

民主集中制の原則を擁護しつつ、それを党活動に実際に適用する際には、しゃくし定規的、機械的であってはならない。官僚的傾向は、党員や党組織の自発性、積極性を失わせることになる。」

「各級機関が民主集中制の適用にあたって、党内民主主義にもとづく党員の善意や積極性が生かされるよう、十分に配慮を行うことは党内活性化のために重視すべきことである」

と述べています。

 

 

●2つの強調点の意義

第19回党大会決定で強調された上記の点の意義については、当時、党中央委員会思想建設局の足立正恒氏が「民主集中制を学ぶー質問に応えて」(赤旗学習党活動版:1990年9~12月号連載)で下記のようにのべている。
(党中央委員会出版局。1991年「民主集中制と近代政党 増補新版」

 

○「党は今日50万近い党員を擁する大きな組織になっています。このもとで、反共攻撃をはねのけて機関紙拡大をはじめとする諸課題を、確固とした決意のもとに全党の自覚的な決起によって実現することは、困難だが大いにやりがいのある大事業です。」

〇「しかし、真に説得力のある政治的思想的指導によって党員一人ひとりの政治的自覚をうながし自発的な力と創意をひきだすのでなく、そうした努力を欠いたまま課題を機械的におしつけ、その実行をもとめるとすれば、それは官僚主義的指導そのものとなります。」

〇「その結果、党員の自発性とエネルギーをひきだせず、課題を達成できないばかりか、支部、党員と指導機関との不団結をまねくことにもなりかねません。また、一人ひとりの党員の積極性、創意性が十分発揮できるように党組織が運営されていなければ、党活動はおのずと機械的、紋切り型になりやすく、広範な国民各界各層の共感と支持をうる、時と条件におうじた柔軟で精彩のある活動にならないでしょう。そうしたしゃくし定規的、機械的対応が、たとえばとりわけ「新鮮で柔軟な対応」をもとめられる青年のなかでの党の活動を、失敗に導くことも疑いをいれないでしょう。

〇「官僚的指導、活動を排して党内民主主義をおう盛に発揮させてこそ、全党の党員の豊かな経験と英知を結集し、党の方針、活動を充実させ、情勢に機敏に正確に対応することができます。党内民主主義の尊重、徹底は、それによって同時に集中を深め、党の統一と団結をつよめることにもつながります。党の統一、集中と結びつつ、党活動をこういう方向にたえず改善し前進することこそ、すべての党機関、指導部の重要な責任です。」

〇「反動勢力は民主集中制官僚主義と不可分であるかのように宣伝しますが、こういった反共攻撃に口実をあたえないためにも、党内民主主義を党活動のすみずみにまでいきわたらせ、官僚的傾向があらわれたらただちに根絶することが重要です。