元日本共産党草加市委員長・中嶋つかね公式ブログ

元日本共産党員の中嶋つかねです。 埼玉県草加市在住、76歳、在宅療養中。党の専従生活40年。党文京地区委員長や衆院候補、文京区長候補など歴任。党内民主主義の発展、官僚主義と保守主義の克服のために運動しています。市・県・国政のこと、日本共産党のことなど記します。

草加市議団問題 党中央がフタをした第三の闇

「調査する」「党に戻す」の約束を反故にした党中央。  党機関は、3市議にも草加支部長会議でも「調査結果・内容」は一切報告しませんでした。

 

 

 

1、事実経過(2019年12月5日~2020年6月3日)

2019年12月5日 3市議が「市民共同議員団」を発足させる。
12月〇日 しんぶん赤旗」が報道
12月上旬 ●中井作太郎党書記局次長が草加市日本共産党後援会長に電話連絡。中井氏が「草加の件は、党中央で調査することにしました。時間がかかりますが安心してお待ちください」と伝える。●書記局が任命した調査員が佐藤憲和市議に電話連絡し、「(3人は)離党届が出ていますが、党中央としては日本共産党議員団として捉えています」と。●調査員は同年12月~2020年2月の間、草加に入り20数名とヒアリングを実施。当時病気で入院中であった草加市委員長も12月と1月の2回ヒアリングを受けている。
2020年1月7日 草加3市議、調査員よりヒアリングを受ける。
2月20日 草加市党の草加西支部、新田東支部の有志7名が党本部を訪問。草加3市議を党に戻すように要請。担当者は「3人は必ず党に戻します。安心してください。もう少しお待ちください」と回答。
2月中旬 草加市谷塚支部の有志数名が党本部を訪問。3人の党復帰要望。
3月上旬 調査員より「調査結果と対応方針」が党中央に出される。

この間、草加西、新田東支部谷塚支部等の各党員、3市議に一切連絡なし。

5月上旬 草加西支部委員が佐藤市議に連絡「党との話は進んでいますか」と聞いたところ、佐藤市議は「いえ、何の連絡も話し合いもありません」の回答。
5月上旬 草加西支部委員が荻原県委員長に「どうなっているのでしょうか」と聞いたところ、県委員長は「すみません、すみません」と言うだけだった。
5月27日 荻原県委員長が草加市後援会長宅を訪問。荻原氏は「(3市議の件)党中央が出てきてからおかしくなった」と洩らしていたのこと。(後援会長の証言)
6月3日 荻原県委員長が草加3市議を招集(苗村地区委員長同席)。開口一番「(3人に)党に戻る意思があるかどうかを確かめにきた」。3市議が「党中央が約束した調査の結果はどうなっているのか」「草加市議団問題の総括はどうなったのか」と質問。県委員長は「(総括)そんなことは約束はしていない」と回答。これを巡って紛糾した。(佐藤憲和市議の「6月3日会議録」で証言)
6月下旬 上記会合で佐藤市議が中井作太郎書記局次長との面談を要請。回答がないので佐藤市議が県委員長に督促したところ、荻原氏からメールで「中央としては、会わないとのことです」との回答。

 

 

2、昨年9月25日、中嶋の訴願への回答の場で明らかになったこと
(田邊進党規律委員会責任者、県委員長・地区委員長同席)

 

●「党中央は、3市議が別会派を作った時点で、なぜ、党規律違反として即座に対面して自己批判を求めなかったのか。なぜ9ケ月も経ってから突然規律違反、除籍としたのか」(中嶋)

(回答)「3人の離党が衝動的であり、時間がたてば、(自らの誤りに気が付き)反省をしてくると判断したから時間をおいたのだ」(田邊進氏)

―3人がいかに苦悩してギリギリの決断(離党)を下したかの思いがまったくない。上から目線のまさに官僚的対応である。再三の追及に「ウソも方便」的回答である。

 

●「別会派結成後に、田邊氏、荻原氏、苗村氏は、3市議と直截の面談は行なったのですか」(中嶋)

同席の3人から「面談した」との回答は、最後までありませんでした。

ところが、2020年2月の地区党会議、3月の地区党会議で県委員長は「草加の3市議については、今、党に戻るように話し合い中です」と報告を行っています。話し合いをしてもいないのに党の会議で平然と虚偽報告がされていたのです。

 

●「草加市議団調査報告」は党中央に提出され関係部門で集団的に検討をしていた。草加支部有志、3市議には報告もせず問い合せも黙殺した。

 

●9月25日の回答で田邊進氏は「我々は3市議についての報告も検討をした。しかし、別会派結成への反省もなく復党の意思もなかったので、(3市議の処遇で)同一意見であった県委員会にすべてを一任したのだ」と中嶋に断言した。

なぜ離党したのか、なぜ別会派結成に至ったのかは一切検証せず、ただただ「反省して頭を下げて来るのを待っていた」だけの対応であった。党規約の精神とはかけ離れた党機関の「冷酷」な対応は全党を挙げて糾弾しなければならない事である。田邊氏のこの回答は、中井作太郎氏の「総括はしない」の回答と見事に符合するのである。

 

●「(草加市議団問題での)報告は、党中央、関係部門で集団的検討を行った」と県委員会文書に明記されている。

 

 

3、中嶋束の要求

●党中央―党機関の「草加市議団問題調査」での「二枚舌」対応を批判する。直ちにこの対応を改めること。


●「草加市議団問題」での「調査報告・対応方針」の全文を開示せよ。党規約第44条に照らして総括を進めること。

 

草加3市議と党中央が直接面談、除籍を撤回し、草加での世代継承の事業を中断させずに発展させること。