元日本共産党草加市委員長・中嶋つかね公式ブログ

元日本共産党員の中嶋つかねです。 埼玉県草加市在住、76歳、在宅療養中。党の専従生活40年。党文京地区委員長や衆院候補、文京区長候補など歴任。党内民主主義の発展、官僚主義と保守主義の克服のために運動しています。市・県・国政のこと、日本共産党のことなど記します。

中嶋束は、なぜ共産党から「除籍」されたのでしょうか

草加市民のみなさんへ、日本共産党草加市党のみなさんへ

私の日本共産党員としての「党員籍」は、2020年11月17日に開催された党東部南地区常任委員会(8名)で、「党規律違反」を理由に全員一致で「除籍」(措置)することが「決定」されました。

私の言動を規律違反に問う党規約上の根拠は、第3条(4)の「党内に派閥・分派はつくらない」、同第5条(2)「党の統一と団結に努力し、党に敵対する行為は行わない」、同第5条(5)の「党の決定に反する意見を、勝手に発表することはしない」でした。そして、党機関が再三注意したにも関わらず規律違反に問われる言動を続けるならば、「党員の資格をみずから放棄したもの」とみなして対応せざるを得ないーとするものでした。

随分と勝手な判断と思います。


私の「除籍」決定は「あっと言う間」でした。

私の「除籍」を党中央委員会に申請したのは、荻原県委員長のようです。

「党規律委員会」から11月6日付で「特定記録」の封書が私宛に届きました。6日には地区常任委員会で案として「除籍」、そして「協議」を確認。連絡が入り、15日に自宅で「協議」(県委員長、地区委員長出席)。17日の地区常任委員会で「除籍」決定。除籍が決まった会議では、「協議」の際の私の「除籍反対・撤回を」の意見は全く紹介も議論もされず、「協議」は形式で即除籍決定でした。23日開催の草加支部代表者会議の市委員推薦名簿に私の名前を記載させない流れでした。

 

 

(1)なぜ、除籍されたのか
① 「3市議除籍」を徹底して批判、反対、撤回を主張したからです。
② 佐藤市議の公式ブログで「除籍」の真相を公表され慌てて出された「県の見解」の誤りを指摘し、徹底批判したからです。
➂「疑問、批判等は会議で一が党規約だ」(党機関)。病気で会議に出られない党員は『意見は出せないのですか』、杓子定規の規約適用は人権侵害です。
➃文書郵送は、私の意見は草加市委員会、地区委員会からは意見があったことも内容も一切語られず、会議での文書配布を求めても拒否されたからです。
⑤「3市議除籍」批判の文書を東部南地区の「全議員」(16名)に郵送。埼玉県委員会が「草加市議除籍について」を162名の全地方議員に郵送したので「正確な判断のためには反対・批判意見も聞いてほしい」との思いで郵送したのです。東部南地区委員会の全地区委員、議員、県党の全地方議員に「正確な判断」をしてほしかったからです。

 


(2)除籍NO! 中嶋束の日本共産党員宣言

「除籍」で「党外」への排除などとんでもない事です  
たとえ党中央であっても「日本共産党員としての人生」、「日本革命、社会主義の世界観」を否定する事も奪う事も絶対に許されません。

私は、次の総選挙でなんとしても政権交代をー党中央委員会・幹部会決定(2つの挑戦)の訴えに応えて活動中の党員です。

私は、世代継承の力で草加市党の更なる前進を追求中でした。2014年草加党市議団は5名中4名が青年市議。議員レベルでの世代的継承を実現し、認可保育園増、クーラー設置、トイレ改修、市借金500億円減を実現。青年市議の負担軽減(党務・選挙派遣・選挙実務)に努力中の党員でした。

私は党綱領と党規約に不動の確信をもって56年、専従生活40年を生かし「第2の人生」を転籍地草加で、市党の発展へと努力中の党員です。

 

(3)3市議除籍―党規約第15条の3原則を無視した決定は、守るべき「決定」ではない   
除籍反対・撤回の言動は党規約違反に問われる事ではない

党規約第15条 党内民主主義「党機関が決定をおこなうときは」
①「党組織と党員の意見をよく聞き、その経験を集約、研究する」  
②「出された意見や提起されている問題、党員からの訴え等は、すみやかに処理する」                      
③「党員と党組織は、党の政策・方針について党内で討論し意見を党機関に反映する」

党内民主主義の為には①、➁、➂の3原則の厳守がカギです。

 

 

 ■3市議除籍―3原則無視の経過について
●2020年7月22日

荻原初男県委員長の指示で東部南地区委員会総会が緊急開催された。総会では、文書も無く、突然、3市議の除籍が苗村地区委員長の口頭報告で提案、審議。「除籍」と「協議」を賛成多数で採決。事前に地区常任委員会による草加3市議への意見聴取はなく、なんら紹介もされず、会場で中嶋束の訴願文書も配布希望があったが二次被害を理由に県委員長が配布を差し止めた

●8月上旬

苗村地区委員長が3市議に「党籍の事でお話がしたい」と連絡。
・佐藤市議は「突然のことで何のことか分からない。事前に文書がほしい、それで応じる」と。地区は文書を約束するも結局作らず渡さず。
・斎藤市議は、地区委員長に23項目、県委員長に35項目の質問状をおくり「回答が来次第、協議に応じる」と回答。しかし、党機関は両質問に一切回答せず、連絡も取らず。

・石田市議は協議に応じました。

●8月27日

地区委員会が3市議へ、配達証明付きで「除籍」を通知。
・佐藤、斎藤両市議が直ちに地区に「抗議文」「質問状」を発したが、回答なし。

●8月28日

草加市委員会開催。荻原県委員長が「なぜ除籍か」を報告。草加市党の(出席した)支部は初めて地区常任委員会文書で「3市議除籍」の「決定」なるものを知らされる。草加3市議の意見を支部長会議で聞くべき」の要求を言を左右にして「拒否」。除籍通知の「党に隠れて支部を招集し・・」について支部から「地区の承認を得て開催した。誤りを訂正し撤回せよ」の抗議があった。地区は誤りを認めながら、結局訂正もせず、撤回もしなかった。重要なことは、地区委員長は、同席した佐藤市議から追及されて「石田市議は協議に応じたが、佐藤、斎藤の両市議は『協議に応じる意思なし』と私が判断した」と党規約11条違反を認める「居直り」発言を行った。

・石田市議は協議に応じたが、「除籍は拒否」した。協議での県委員長、地区委員長とのやり取りの報告書を送り直近の地区員会総会での配布を求めたが地区委員長に拒否された。配布拒否の理由を問うと「県委員長がだめだと言ったから」との回答があった。

中嶋束は、7月22日の地区常任委員会決定を批判、反対・撤回を文書で表明。草加市委員会、支部長会議、地区常任委員会、地区委員会総会での私の意見の紹介、文書配布、回答を求めたが、党機関は一切無視、黙殺の扱いに終始した。

●9月6日

地区委員会総会で「3市議除籍」の最終確認が行われた。

 

これが党機関の「官僚主義」、党規約違反です

① 「党組織と党員の意見をよく聞き」

➡全く聞いていない。

➁「出された意見や提起されている問題、党員からの訴えなどは・・」

➡速やかに処理されず。県委員長は党員の手紙に一切回答していない。

➂「党員と党組織は党の政策と方針について党内で討論し意見を党機関に反映する」

➡討論した意見を全くとりあげてこなかった。

 

 

(4)私の言動は「党規約違反」には当たりません

私の言動は、ひとえに「党内に発生した官僚主義の克服」を願ってのものです。党規約第3条4項の「党内に派閥をつくる」考えは毛頭ありません。その必要性も全く感じていません。

規約違反の「草加市議除籍決定」で市党の統一と団結が壊されないことをひたすら願っています。党規約第5条2項の「党の統一と団結に努力し、党に敵対する行為は行わない」―党が官僚主義を克服して、国民、草加市民の信頼を回復するための活動がどうして「敵対する行為」と見なされるのか全くわかりません。

私が考えてもいない事を「考えている」と勝手に妄想して「言いがかり」「濡れ衣」でむりやり「規律違反」のレッテルを貼るのはやめて下さい。

 

 

(5)私、中嶋束は「日本共産党員」です
2中総を視聴、報告・結語も読了しました。党と共闘の躍進-「特別月間」で政権交代を必ず実現を!一緒に頑張りましょう

幹部会決定に続き、2中総決定を視聴、今日の報告と結語も読了しました。(4)の「改定綱領―一年間で発揮された生命力に確信をもってー「パンデミックと世界資本主義の矛盾、社会主義の展望を大いに語ろう」は、大いに確信になりました。

12月15日~来年4月末の「総選挙躍進特別月間」の意義です。志位委員長は「来るべき総選挙をそのような政権奪取の歴史的選挙にできるかどうかは私たちの今の奮闘にかかっています。特に「比例を軸に」(一千万対話)した日本共産党躍進の流れ、躍進の政治的組織的勢いを今つくりだすことが、来るべき総選挙を政権奪取の選挙にしてゆく最大の力になります。」と力説しています。

原発ゼロ」が野党共闘の政策に入り、共産党も入れた政権構想が望まれる中で、メデイアがトヨタ労組の中で与党との連系を求める動きがあり、衆院小選挙区で同労組や自動車労連などの支援を受けている立民現職への影響を懸念する報道があります。私見ですが2中総での志位委員長の「特別月間」の訴えは、党躍進の流れを「見える化」して、維新の衰退の中での支配層の「野党共闘阻止」の新たな策謀を阻止しようとしているのではないかと思います。一緒に頑張りましょう。

 

 

(6)総選挙での党躍進の為にも3市議除籍の撤回を

●「指導とは何か」党機関の処分への対応、痛恨の教訓は

1970年、第11回党大会中央委員会 宮本顕治書記長報告

●「しゃくし定規、機械的官僚的傾向の克服を」

1990年、第19回党大会決議が全党に提起しています

●「指導とは何か」―熊本県委の離党党員への不当な攻撃、批判者の処分等について

「党員の指導に当たって、処分問題を扱う場合はとくにそうですが、事実の綿密な調査と深い思慮が必要だということです。この思慮を欠いてことを行うならば、事実にあわず、道理に合わないことになって、その決定は、当事者の苦しみはもちろん、党にとっても非常に有害なものにならざるを得ません」

「とくに処分問題の点検に当たっては、先入観にとらわれず、機関及び非処分者の申し立てなどを事実に基づいてそれぞれをつきあわせ、それぞれの側に正してまず事実を明確にすることが特に重要であるという点であります。

(1970年7月第11回党大会に対する中央委員会報告―宮本顕治書記長)より抜粋

草加3市議除籍で、党中央規律委員会はこの決定を守っていません!!

 

民主集中制とは何か-党機関は認識を

1990年開催された第19回党大会では、中心テーマに「民主集中制」があげられその政治的思想的意義を解明、堅持の重要性が強調されました。紹介します。

決議は第4章「党の活性化のためには、党の政治的思想的活性化を図る思想建設とともに、民主集中制の組織原則を党活動のすみずみに正しく確立するための努力を、とりわけ重視するべきである」と述べて、「重要な分散主義克服のたたかい」と同時に「大会決議が強調するもう一つは、官僚主義的傾向の克服の問題です」としています。草加市議団問題での党機関指導を検証するときに以下の決議は大変重要となっています。

決議は「民主集中制の原則を擁護しつつ、それを党活動に実際に適用する際には、しゃくし定規、機械的であってはならない。官僚主義的傾向は、党員や組織の自発性、積極性を失わせることにもなる。各級機関が民主集中制の適用にあたって党内民主主義に基づく党員の善意や積極性が生かされるよう十分な配慮をおこなうことは党の活性化のために重視すべきことである」と。

「党は、今日50万近い党員を擁する大きな組織になっている。(中略)しかし、
真に説得力のある政治的思想的指導によって党員一人一人の政治的自覚をうながし
自発的な力と創意をひきだすのでなく、そうした努力を欠いたまま課題を機械的に押しつけ、その実行を求めるとすればそれは官僚的指導そのものになります。その結果、党員の自発性とエネルギーを引き出せず、課題を達成できないばかりか、支部、党員と指導機関の不団結をまねくことになりかねません。また、一人一人の党員の積極性、創意性が十分に発揮されるよう党組織が運営されていなければ、党活動はおのずと機械的紋切り型になりやすく、広範な国民各界各層の共感と支持をうる、時と条件に応じた柔軟で精彩のある活動にならないでしょう。そうしたしゃくし定規、機械的な対応が、たとえば、とりわけ「新鮮で柔軟な対応」を求められる青年の中での党の活動を失敗に導くことも疑いを入れないでしょう」(足立正恒「民主集中制について」学習党活動版1990年9月~12月)

 

●『世代的継承』は、党大会が強調した全党の焦眉の課題のはずです
●2014年の市議選で、草加は5名中4名が青年市議。議員レベルでの「世代的継承」を実現し、市党はその新しい力で市民要求を次々実現してきました。
●青年含む3市議除籍。党中央はなぜ「世代的継承」を中断させたのですか
草加市議団問題―党内民主主義の否定、官僚主義的指導の克服を